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コラム

映像コンペティションから制作ノウハウを学ぶ

こんにちは、ジオグラムス(株)代表の伊藤広大です。弊社、翻って私は広告、映像制作を主要な生業としていますが、実は過去に師匠と言える方の後ろに付いた事は無く、どこかスクールに通った経験が有るわけでもありません。ではどうやって映像制作を学んだのか。どうやってアップデートを続けているのか、その手法をまとめていこうと思います。





カルチャーを知り、トレンドを掴む

映像を含め、世に受け入れられるメディアコンテンツを作るには”カルチャー”と”トレンド”を掴む事が重要です。情報を届ける先に居る人々へ思いを馳せ、彼らの文化を知ること。同業他社、ないし異なる文化圏のトッププレイヤー動向を掴み、同期し、或いは一歩上へ行く努力を重ねること。様々な映像表現を知り、模倣しながら工夫を重ねていく。

誰かを師と仰ぎ、その後ろ姿から学ぶ事も良いと思います。仲間を作り、協働しながら切磋琢磨するのも素晴らしいです。ただ残念ながら私はそういった機会には恵まれず、インターネットへいくつかの活路を見出しました。

その一つとして、ウェブ上で公開されている映像コンペティションやショートフィルムフェスティバル、広告賞等を動向をよく見るようにしています。これらは世界中から様々なバックグラウンドを持つ人々が応募し、中でも素晴らしい作品が表彰されている場です。つまりカルチャーとトレンドを知る事が出来るんです。いくつか例をご紹介しましょう。



ポルトガルの観光映像コンペティション

「ART&TUR – INTERNATIONAL TOURISM FILM FESTIVAL」

毎年10月頃にポルトガルで開催されている観光映像祭。国連認定、世界最大の観光映像ネットワークでもあるCIFFTへ加盟し、同ネットワークの中でも最大規模のコンペティション。行政、民間、個人など様々な括りで地域観光に関わる映像が集まっています。


世界最大規模のアウトドアフィルムフェスティバル

「BANFF MOUNTAIN FILM FESTIVAL」

毎年11月にカナダのバンフ国立公園で開催されているアウトドアフィルムフェスティバル。元々は山岳、雪山と周辺アクティビティに止まっていましたが、現在はアウトドア全般に幅を広げ、文字通り世界に名だたるフィルムフェスとなりました。また全大陸をめぐるワールドツアーが開催されており、世界40ヵ国以上で上映プログラムが組まれています。


アジア最大級の広告映像祭

「ADFEST」

毎年3月にタイ、パタヤで開催されている広告祭。広告全般に跨がるコンペティションであるため映像には限りませんが、この手のコンペティションを眺めていると、今アジアや世界で何が起ころうとしているのか、強いアクションを起こそうとしている会社は何処なのか、それらをどう世間に広告しようとしているのか、同期すべき要素が視えてきます。(※今年は年内延期を発表)

この他にも世界最大の空撮映像祭「New York City Drone Film Festival」など、或いはローカルに目を向ければ見るべき映像コンペティションは星の数ほど有ります。この動向をモニタリングしながら、それぞれの意味を読み解き自分の環境に置き換え、企画や技術・演出はどのように変化するかを考えていくのですね。


①他に使い道はないか(Put to other uses-転用)

②他からアイデアが借りられないか(Adapt-応用)

③変えてみたらどうか(Modify-変更)

④大きくしてみたらどうか(Magnifty-拡大)

⑤小さくしてみたらどうか(Minify-縮小)

⑥他のものでは代用できないか(Substitute-代用)

⑦入れ替えてみたらどうか(Rearrange-置換)

⑧逆にしてみたらどうか(Reverse-逆転)

⑨組み合わせてみたらどうか(Combine-結合)

オズボーンのチェックリスト(コトバンク)

(↑ビジネス書でよく見るブレインストーミングの基本ですが、もちろんクリエイティブ制作にも当てはまる思考法ですし、一人悶々と考える時にも使えます)



そして勿論大事な視点は、こうした学んだ事に無人機という創造性の高い撮影機材をコミットさせた時、或いは日本というローカルに条件を合わせた時、どのような変化が生まれるか。

次回からは折を見つつ、私が注目しているコンペティションをご紹介出来ればと思います。