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コラム

水中ドローンを海で運用するなら絶対に知っておきたい!海洋情報の全てが解る「海しる」の使い方

皆さん、こんにちは。植木美佳です。
水中ドローンを運用する際に、事前に潜航場所の海の状況は確認していますか?
今回は、絶対に知っておきたい「海しる」(海洋状況表示システム)の簡単な使い方をご紹介します!

目次
1. そもそも「海しる」って何
2.『海しる』を使って何を知る事が出来るの?
3. いざ実践!使い方について
4. まとめ

1. そもそも『海しる』って何?

海の今を知るために
「海洋状況表示システム」(海しる)は、“海の今を知るために”さまざまな海洋情報を集約し、地図上で重ね合わせ表示できる情報サービスです。政府及び政府関係機関が収集・提供している海洋情報を一元的に利用いただくことができます。日本の周辺海域のみならず、衛星情報を含む広域の情報を掲載するとともに、気象・海象のようなリアルタイムの情報も掲載しています。船舶の運航管理や漁業、防災、海洋開発といった利用シーンを想定していますが、用途はそれだけに限りません。海上保安庁が公開している情報サイトです。

内閣府総合海洋政策推進事務局 海上保安庁(海洋状況表示システム)パンフレットより引用

2. 『海しる』を使って何を知る事が出来るの?

「海しる」を使えば、なんと!海の最新情報を200項目以上調べる事が出来る!

  • 海域名称 島名、海底地形図
  • 地形・地質 底質、海底地質図、等深線
  • 地理境界 直線基線、領海外縁線
  • 海象 水温、海流、潮流、潮汐、波、塩分、海氷(日本周辺・北極域)
  • 気象 天気図、風、雲(気象衛星画像)、船舶気象通報、高解像ナウキャスト
  • 安全 海上分布予報、航行警報、水路通報(小改正を除く)、地方海上警報、地方海上予報、気象特別警報・警報・注意報、大津波警報・津波警報・津波注意報、米軍演習区域
  • 海事 港則法適用港、港湾、漁港、灯、海交法航路、港則法航路、海上保安部署等沈船、海底障害物、指定錨地、検疫錨地、水路測量特級区域、船舶通航量(月別)
  • 防災 排出油等防除計画資料、津波シミュレーション、海底地殻変動情報、海域火山DB、強震動情報、海岸線種類(環境脆弱性指標)、ESIマップエリア、海岸アクセス道、津波防災情報図図郭
  • インフラ・エネルギー 海底ケーブル、洋上風力ゾーニング基礎情報、海洋エネルギー・ポテンシャルの把握に係る業務報告書画像、海底輸送管、海上構造物、取水施設(取水口)、火力発電所、洋上風力発電(実施・計画)津波防災情報図図郭
  • 海洋生物・生態系 生物多様性の観点から重要度の高い海域、ラムサール条約、登録湿地、ウミガメ産卵地、海獣類生息地、哺乳類生息地、鳥類生息地、マングローブ、湿地、藻場、干潟、珊瑚礁、閉鎖性海域、生物等の脆弱性評価
  • 水産 漁業権区域、保護水面
  • 海域利用 海水浴場、潮干狩り場、マリーナ
  • 海域保全 史跡、名勝、天然記念物、国定公園、国立公園、海域公園、自然環境保全地域、鳥獣保護区(国指定)、投棄区域、海岸保全区域、低潮線保全区域、海ゴミ
  • 航空写真等  航空写真、港湾写真、海岸写真経 
  • 緯度・グリッド 経緯度線、経緯度メッシュ、標準地域メッシュ、東京湾グリッド、UTMグリッド
  • 背景図 地理院地図、白地図(日本周辺)、公共地図(日本周辺)、海底地形図
    ××××は水中ドローンを運用する際に調べておくべき項目。
    ××××は個人的に面白いもの。

3.いざ実践!使い方について

1.入り口をクリック(英語ver)もあります

(海しる)のアクセスはコチラから↓
https://www.msil.go.jp/msil/htm/topwindow.html

2.使い方は簡単!左側のメニューバーから、把握したい内容を選択するだけ!
3.今回は東京湾・相模湾周辺の状況を表示
  1. 港則法区域-(海事より)
    特定港内又は特定港の境界附近で工事又は作業をしようとする者は、港長の許可を受けなければない。
  2. 等深線-(地形・地質より)
    事前に水中ドローン潜航計画書を作成する為の水深目安に。
  3. 港湾-(海事より)
    管轄港湾を表示する事が可能。問い合わせや緊急連絡先に活用。
  4. 漁港-(海事より)
    地域の特性を理解し、漁船の活動に支障のない範囲で水中ドローンを運用する必要がある。
  5. 泥・粘土-(地形・地質より)
    事前に底質を知ることにより、水中ドローンが着底した際の巻き上げ・損傷防止に繋がる。その他にも、サンゴや磯、石・岩、貝殻などの地質表示することも可能。

(海しる)の詳しい使い方はコチラから↓
https://www.msil.go.jp/msil/Data/ReadMe.pdf

4.まとめ

今回は、絶対に知っておきたい!「海しる」のご紹介でした。
昨今注目されている水中ドローンではありますが、まだまだ認知度は低いのが現状です。水中ドローンを潜航させる際は、事前に潜航場所の特性・障害物等を把握し、無理のない安全な潜航を行うことが大切です。法律が無いからと言って、無茶な操縦は絶対に禁止です!
ぜひ、モラルを持った行動・運用をしていき、水中ドローン業界を盛り上げていきましょう。